ZENガーデン-Z

還暦の変人雑記帳

武士道

イーストウッド監督の『グラン・トリノ』を観ていたら、終盤のシーンで「あ、これは武士道そのものだな」と思った。
執行草船の武士道の哲学を思い出したのである。
執行によれば、「武士道=愛するもののために(愛するものを守るために、でもいい)自らの命を犠牲にすること」というものだ。そうした魂の崇高さを生きることが、執行の武士道のエッセンスである。

また、執行草船は、こうした精神をキリスト教のエッセンスであるとも観ている。執行の哲学では武士道とキリスト教はそうした点で似ている、という。
「信仰のためには、肉体の生命を犠牲にすることも厭わない」といった精神性は、遠藤周作の『沈黙』にも描かれる。(『沈黙』は、同時に幕府による熾烈なキリスト教徒への迫害と弾圧も描かれる)

 

鹿児島の伊集院の鶴丸城跡には、フランシス・ザビエルと家老ミゲル(洗礼名)の像がある。16世紀の鹿児島でのこの地域では布教が認められたらしい。城主はキリストの教えに感銘を受けた、と記念碑の説明にはあるので、もしかしたら武士道の魂とキリスト教の教えが共鳴しあったのかもしれない。

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伊集院の鶴丸城跡のザビエル像