ZENガーデン-Z

還暦の変人雑記帳

還暦の変人、お勧めの映画『運び屋』

クリント・イーストウッド主演・監督『運び屋』

心にずしりとくる映画だった。身勝手に生き、孫娘以外の家族にも見放された90歳の老人が麻薬の運び屋となり……

後半からの捜査官との交流が転換点。(カフェで捜査官と家族の話をするシーンの会話が他人事でない重さで自分の心には響いた)

 

「…思い知ったよ…一人娘は俺と12年半も口をきかない…最悪だよ。12年半も…まるで家族は存在しないかのようだ…だが、仕方がない…」

 

終盤の捜査官との会話

 

「間違ってばかりの人生だった」

「家族との関係を正したろ…何よりだ」

「それが一番大事なことだよ…あんたと家族のためにも…他のことはどうでもいい」

「…覚えておくよ」

 

老いた孤独な男が悲劇と破綻を通して家族との絆を取り戻すというストーリー。年齢を重ねて演技と作品作りに深みが増したイーストウッドならではの映画。安らぎや、優しさ、人への愛が蘇るような落ち着いた作品だった。

過ちだらけの人生でも、救いの道はありうるのだ、と。自らの生きまた一つで…絶望と思える状況に陥ったとしても…そんな勇気も湧いてくる映画。

 

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クリント・イーストウッド主演・監督『運び屋』