少数者と武士道

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  ~在宅医療での自然な看取り~   永井康徳氏 講演会レポート

[ 自分らしい生き方=逝き方 ]   ~在宅医療での自然な看取り~ 

令和2年1月18日  講演会レポート

 

講演者 永井康徳氏 

在宅医療を専門、中心にした「たんぽぽクリニック」「たんぽぽ俵津診療所」を運営する『医療法人ゆうの森』の理事長を務め、「在宅医療における看取り」の分野で大きな実績を上げている。

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永井氏が〈在宅医療での自然な看取り〉を中心に活動されるようになったきっかけ

 20年前……

「当時は、まだ、最期は病院で迎え、食べれなくなると点滴で栄養補給するのが当たり前の時代でした。

ある時、在宅で療養する102歳の方が、いよいよ最期を迎える状態で食事を受け付けなくなりました。本人は「点滴はしなくていい」と言い、家族は「最期まで治療を」と望みました。

家族と話し合いを重ねた後、本人の希望を受け入れ、点滴をしなかったところ、むくみもなく、穏やかに大往生されました。

最期を迎えるとき、点滴は本人の負担を大きくすることもあります。亡くなるまで点滴をし続けるのではなく、死に向き合い、自然な看取りを行うことが最も楽なことを学びました」

 

                (医療情報誌Hint、永井康徳氏インタビューより抜粋)

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看取りの時に『点滴をしない』ことで・・・

・吸引をしなくて良い

・最期まで食べられる

・住み慣れた場所へ帰れる

・「いい時間」が過ごせる

・やりたいことが出来る

・いつか亡くなるという現実(死)としっかりと向き合うことが出来る

 

    ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは?

 もしもの時のために、自分が望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合い共有する取り組み ……  (「人生会議」「ライフノート」「エンディング・ノート」等々…… )

 

意思決定で大事なこと

  • 家族だけではなく、本人の意思を最優先
  • 考え得るすべての選択肢を提示する
  • その時点で関係するすべての人と十分に議論する
  • 決断に迷う当事者に寄り添い、決断は変わっても良いことを伝える
  • 後で「これで正解だったんだ」と言ってあげられるプロセスを踏む 

 

       

◎独居の方を自宅で看取るための3つの条件

  1. 本人も家族も自宅での看取りを望んでいる
  2. 点滴や胃ろうをせずに自然な看取りを行うこと(関係している全ての人がしっかりと死に向き合っていること)
  3. 関わる皆が、「亡くなる瞬間を誰かが見てなくて良い」ことを理解していること

 

 

看取りの質を高めるために必要な8つのこと

  1. 不安を取り除く
  2. 信頼関係をつくる
  3. 死に向き合う
  4. とことん楽にする
  5. 医療を最小限にする
  6. 亡くなる再期まで食べる
  7. 患者のやりたいことを支援する
  8. 一緒に悩み、納得できる意思決定の過程を踏む 

 

住み慣れた場所で看取りが増えるために必要な7つのポイント

  1. 死に対する意識改革
  2. 医療を最小限にする
  3. 死への過程の理解
  4. 不安を取り除く
  5. 意思決定支援の方法(ACP)の普及
  6. 看取りの文化を変える
  7. 看取りの質を高める