ケイト・ブッシュ『雪のための50の言葉』

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ケイト・ブッシュ

80年代、なかなかだったブロンディのデボラ・ハリー。最近、youtubeで近年のライブを見た所、かなり肉付きが良くなっていた。白人女性は得てして肉付きが良くなる(男もか)し、それはそれとして、昔のヒット曲を歌うのだが、声が出ていない。う〜ん、「これは厳しいな」と、と思いつつ・・・そう言えば、ケイト・ブッシュはどうだ?

と思い、近年のライブを見た所、こちらも肉付きは良くなっていらっしゃったが、しっとりと落ち着いた感じで・・・ライブも観客と和気藹々と。

 

で。近年のアルバムを聞いてみた。2011年の『50 Word for Snow』をiTunesで聴いたところこれがかなりよかった。

一言でいうなら「良質」で陰影のある音。そして独特の空間を感じさせる。

そしてイギリス的。

 

www.eureka0313.com

 

上の記事を読んで「そうか、ケイト・ブッシュはアメリカ人の嗜好には合わないんだ」な、妙に納得。そう言えば、デビット・シルビアンなんかもアメリカ人には受けないかもしれない。〈内向的で屈折した世界〉がだめ、という訳ではないだろう。リンキン・パークやマリリン・マンソンとかが売れる訳だから。多分、インパクトがないとアメリカでは受け入れられないのかも知れない。

早い話、大衆受けする要素がないとだめ、ということかもしれないな。アメリカでは。

 

しかし、『50 Word for Snow』は不思議なアルバムだ。

ピアノとストリングスとヴォーカルと効果音に近いエフェクト、というシンプルな音。たまに入るドラムとかギター、ベース・・・リフレイン。なんか古代の大地にいるような懐かしさ。

派手さはないのだが、地味に音を繊細に作りこんいる。削ぎ落とされた音。

 

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『雪のための50の言葉』アルバムジャケット

 

タイトル曲でもある6曲目に収録された「雪のための50の言葉」という曲は、1から50までケイトが数字を数え、その後に英国を代表するコメディアン/文化人のスティーヴン・フライがひとつずつ単語を読み上げるという不思議な曲。これはエスキモー(イヌイット)には雪を表す言葉が50もあるといういわれをモチーフにしたもので、ケイト自身が雪を表す50の言葉を考えたという。“ブリザード”や“なだれ”“大地の猛吹雪”という言葉に交じって“スパングラダシャ”“スリッパレーラ”といった謎の造語もちりばめられている。

https://www.barks.jp/news/?id=1000075080

 

ちなみにこのアルバムは、エルトンジョンとかも参加していて、決してマイナー志向のアルバムではないようで、英国的にはPOP・・・なのだろう。そして、60近くなってもいまだにロック聴いてる自分のような変人にとってもこれは十分POPである。